舌癌(がん)や口腔癌(がん)と口内炎の違い 2週間以上治らないのは危険

がん 先生 口内炎

 

口内炎が2週間以上治らない = 癌の疑いあり、 というわけではないです。長期間治らないからといって落ち込み、悩む必要はありません。

しかし、その危険性があるのは事実ですので油断は本当に禁物です。必要な対応策、予防策を知ることで病気の悪化を防ぎましょう。

 

口の中に癌(がん)が出来るということを知らない人も多いと思います。それを口腔癌(こうくうがん)と言います。

日本における癌発生のうち、数%はこの口腔癌です。更に、その口腔癌の中で半数近くは舌に出来る癌、舌癌です。舌癌は初期からリンパ節への転移が発生しやすいといわれており注意が必要です。

毎年8000人もの方が口腔癌を発症しています。また、増加傾向にあります。

早期に発見できれば9割は治癒していますので、とにかく早めの発見、対応(病院へ行くのが何より)をするようにしましょう。

 

口腔癌にはどんな種類がある?

出来る場所によって呼び名が異なります。

  • 舌癌(ぜつがん)
    • 全体の半数近くを占め、主に歯の当たりやすい舌の側縁部や舌の裏側で発症する事が多い
  • 歯肉癌(しにくがん)
  • 口腔底癌(こうくうていがん)
  • 頬粘膜癌(きょうねんまくがん)
  • 口唇癌(こうしんがん)
  • 口蓋癌(こうがいがん)

 

口内炎と口腔癌・舌癌の初期症状の違い

口内炎は2週間程度(通常であれば数日から10日程度で治る事が多い)あればほとんど治りますが、なかなか口内炎が治らない、何度も再発する、特に同じ場所に再発するような場合は普通のアフタ性口内炎とは違う可能性が出てきます。

その時点で、リステリンなどの口内洗浄をしても効果は期待できないので、すぐに医師に相談するようにしてください。

舌癌1

また、この画像のように舌の一部が硬くなるような感じになる場合は、口内炎ではありません。

紅板症、白板症は、前がん病変(がんになる前の状態の病変)といって舌が硬くなったり、舌にしこりができたりします。

これらは舌癌になっていく可能性がありますので注意が必要です。

 

これ以外にも口腔癌の初期症状はあります。

ただし、自分では判断が難しいので、いつもの口内炎と違うできものが出来た、痛みが続く、など違和感を感じた場合はすぐに医師に相談する事が肝心です。

 

どこの病院に行けば良いか

お近くに口腔外科がある場合は、口腔外科が良いと思います。

耳鼻科においても診察してくれると思います。

他には、一般の歯科や皮膚科でも診察可能ですので、まずはお近くの医師に相談してみるのが良いです。

とにかく早期の発見が肝要です。

 

口腔癌・舌癌の原因

口の中が不衛生、不潔というのは口の中における多くの病気の根源になります。

他に大きな原因とされているのは、

  • お酒を飲むこと
  • タバコを吸うこと

です。

タバコによる口内炎というものもあり、そこから癌に発展するケースもあります。

—> ニコチン性口内炎の原因 治療・治し方 薬【画像・写真】 <—

 

口腔癌・舌癌の予防

  • 口の中を綺麗にする
  • 栄養バランスに気をつけ、緑黄色野菜や果物の摂取を心がける
  • 歯の矯正器具や入れ歯、詰め物が口の中のどこかに当たる場合はすぐに交換、調整する
  • お酒を控える
  • 喫煙を控える、出来ればやめる

これらに気をつけ、違和感があったり、口内炎が治らない場合はすぐに医師に相談するようにしてください。