口角炎は読んで字のごとく、口角である唇の両端が切れたような状態になることです。
具体的には炎症を生じ、亀裂や腫れが生じ、その亀裂等による痛みを伴います。
さまざまな原因がありますが、カンジダ性口唇炎とも呼ばれるカンジダによる口角炎が多いようです。
原因によっては有効な治療法もあります。
原因がカンジダ、細菌やウィルスという比較的わかりやすいものから、
体調の乱れや口腔内の不衛生から来ることもあり、
決まった対処法・治療法が判断できないので、
ひどい場合は早めに医師に相談しましょう。
医師もはっきりとわからない場合もありますが、
ほかの病気との併発などの最悪の事態になっていないかの確認も出来ますので、
医師に診てもらうと安心でしょう。
原因
原因として多くあげられるのが、真菌(主にカンジダと呼ばれる真菌類)です。
ん、真菌? それはなぁに? って感じですよね。
調べたのですが、素人には難しい定義でした。
細菌にもウィルスにも分類されないような。
しかし口角炎において、
カンジダが真菌と呼ばれるということは覚えておいた方がよさそうです。
治療方法でも出てきますが、カンジダが原因の場合には、
抗真菌剤というものが治療薬の中にありますので、真菌という言葉が登場します。
カンジダではない細菌やウィルスが原因となることもあるようです。
ヘルペス性口内炎の記事でも説明したウィルスである、
ヘルペスウィルスによる口角炎もあります。
しかも、、ヘルペス性口内炎の後に、
更に追加で口角炎が起こるという悲劇的なダブルパンチです。。。
子供が発症するケースが多く、本当にかわいそうですね。。
大人の場合、そのダブルパンチはほとんど起こらないそうです。
また、ビタミン不足で発症するというケースもあります。
ネットでいろいろ口角炎に関しての記事を見ていくと、
口角炎や口内炎 → 原因はビタミン不足 → ビタミン剤やサプリを飲めば治る、
という安直な考えや対処法が一般的に広まっているようですね。
原因がビタミン不足の場合は、
ビタミンの補給で対処は正解なんだと思いますが、
残念ながら、ビタミン不足が原因で口角炎や口内炎になってることって
全体の発症例の中では少ないらしく、
ビタミンを補てんしたからといっても、
必ずしも効果があるわけでは無いそうです。
胃腸などの消化器官をはじめ、体調が悪い時に起こることも多いようで、
消化器官や体調、ストレスなどからの影響はアフタ性などの他の口内炎とも共通ですね。
参考として画像・写真があります。コチラを参照。
YahooやGoogleの画像検索でも海外含め、画像・写真での症例が見れると思います。
特徴
患部が口角、つまり唇の両端に発症する病気、というのが一番の特徴と言えましょう。
その唇の両端が亀裂や腫れて、痛みを伴います。
なかなか治らず苦しんでいる人、再発して苦しんでいる人も多いです。
口角炎が発症している間、口を開けようとすると痛みを伴います。
無理に開けようとして、塞がっていた患部が開いてしまい、
その結果治らないという悪循環に陥ることもあります。
発生する場所
口角である唇の両端
痛み
口を開けたりする際に痛みを伴います。裂ける痛みです。
痛さを軽減するためにリップクリームを塗りたくなるところですが、
調べたところ、あまりよくないようです。逆効果との報告もあります。
次の”治し方”に出てくるアイテムを使うのが良さそうです。
治し方
口の中を清潔に保つこと、乾燥を防ぐ(保湿する)ことが基本にあります。
これはあらゆる口内炎において共通と言えるのではないかと思います。
「まぁそれはわかったんですけど、それだけじゃ耐えるだけでつらいじゃないですか、、、」
というご意見があると思いますので、もう少し踏み込んだ対処療法を見てみましょう。
その前に1つ書いておくと、口角炎の特徴として、
原因が複数あるため自分で見極めるのが危険なケースもあること、
再発や長期化している場合他の病気との関連も気にする必要があること、
から可能な限り病院での診察も検討するのが良いと思います。
実際に口角炎にかかった方が行っている対処療法を紹介します。
よく言われるビタミンに関してですが、
残念ながらビタミン補給をしても治らないという報告は多いです。
理由は前述のとおり原因がビタミン不足だった場合に限ります。
ビタミンだけにこだわらずに、栄養バランスの良い食事をすることが、
少なからず治療の助けになりますね。
病気になってるんだから、サプリメントだけ投入、みたいな楽をしちゃいけないですよね。
病気の時こそ、しっかりと食事を摂りましょう♪
とはいっても、、
「痛くて食べられないよ、、、そんな時間ないよ、、面倒だよ、、、」
という方もいるかもしれませんが。。
さて、カンジダが原因の場合、
抗真菌剤、抗生物質などの薬がありますのでそれを処方されることが多いと思います。
一方で、処方される塗り薬だけでは口角炎が治らない、という報告も多いです。
ポイントは、薬や洗口で患部の菌を除去したとしても、
除去しきれなかった菌が再び悪さをして治癒を遅らせてしまうようです。
困りますね。
そこで民間療法で効き目がありそうな治療法を1つ紹介します。
民間と言っても、医師の方が書かれている内容のようです。
下の1から4までは流れになってるので、順番に実施します。
- 患部の殺菌
- 簡単な方法としては石鹸を使って普通に洗顔し、唇と患部(口角)をしっかり洗う
- これにより患部の殺菌消毒を行います
- 患部の水分除去
- 患部に対してティッシュ等で唇と口角の水分をきっちり取ります。
- ご家庭にあるティッシュを口でくわえて水分を吸収させると良いそうです。
- これによりこの後に塗る塗り薬の効果を高めます。
- ちなみにアフタ性口内炎の痛みを取るために、ケナログを塗るときも同じ要領ですね。
- 真菌剤を塗る
- これは患部に対してだけで良いかと思います。
- ワセリンを患部と唇全体に塗る
- これがこの方式の最大のポイントになります。
- 目的は保湿であり、患部への菌の再侵入を防ぐことです。
- 寝る前などは特に多めにつけましょう。
出展:CTBNL (Column To Be Named Later)
以上の4ステップになります。
素人目にも理にかなっているように見えますので、
口角炎になった場合は是非試したい手法ですね。
ところで、この方法でワセリンというものが出てきているのですが、
ワセリンって皆さん普通に家の中にあるものですか?
わたしの場合は、
「え、ボクシングで殴られて血が流れてきた裂傷に塗って、出血を止めるあれだよね?」
とか
「ボクシングで相手のパンチが少しでも滑るように体に塗るやつだよね?」
というイメージでした。なので家にはありません。
そういう人は多いのではないでしょうか。。(勝手に仲間にしていますがw)
医療のためのグッヅとして使えるとは驚きですよね。
ちなみに、この他にも「ワセリン」っていろんなことに使えるのよ、
という紹介をしているサイトがありました。(オリジナルは英語のサイト)
>>> 口内炎とは関係ないですがワセリンお役立ち情報として。
そして口角炎の対処法で活躍してくれるかもしれないワセリンですが、
「そもそも買えるの?」
という疑問がわたしにはありました。
買おうとしたことが無いですし、薬局で
見たことあったかなぁというレベルだったので。
さっそく調べたところ、普通にネットでも売られているんですね。
商品も豊富でした。
商品分類としては医薬品だったり、化粧用だったり、と
いろいろなジャンルで役立っているようです。
興味がある方や口角炎の治療で使ってみたいという人は是非チェックしてみてください。
>>> ケンコーコムで探す
(いくつかワセリンにも種類・商品があるのですが、それが見やすいです)
>>> 楽天で探す
(ワセリン商品がすべて出ますので、気に入った商品で絞り込んでみてください)
>>> Amazonで探す
(評価☆4つ以上に絞ったワセリン商品です)
期間
数日から数週間、数か月も続くことがあるようです。
予防方法
毎度おなじみですが、清潔に保つこと、保湿することが基本です。
お菓子を食べることによりビタミンバランスが崩れます。ご存知でしたか?
崩れた栄養バランスは、なるべく食事や果物で補うようにすると良いと思います。
これは口内炎全般に言えることです。
ちなみにわたしは二十歳を過ぎたあたりから果物アレルギーが発症し、今でも
ちょっとずつ対象の果物が増えていくという悲しい体質です。。。
食べられる果物が限られちゃうんですよね。
—> ビタミンで口内炎が治る?食べ物でビタミン(A,B2,B6,C)を補うには。 <—