口内炎の1種類というよりは、
手足口病の病状の1つとして『口内炎』が発症します。
口の内部や手、足に1-3mm程度の小さな米粒のような
水ぶくれ(水泡状の湿疹)ができます。
ヘルパンギーナと初期症状が少し似ているところがあり、
ヘルパンギーナは口内炎が口の後ろ側であるのど付近に発生するのに対して、
手足口病の口内炎は口の前側や舌に多発します。
コチラも参考にしてください。
>>> 熱と口内炎の症状が両方出る病気って?夏風邪に多い。
残念ながら手足口病に特効薬(抗ウィルス剤)は存在しません。
ヘルパンギーナも同様です。
原因
NHKでも放送されて有名?になったコクサッキーウイルスA6、エンテロウイルス71
が主な原因ウィルスです。ほかのウィルスの場合もあります。
そのウィルスに感染することで手足口病が発症します。
子供の感染が多いため、子供同士の感染が多く、学校や幼稚園などで手足口病に
感染した子がいると、集団的にうつっていくことがあります。
夏場のプールで感染することもあります。
特徴
口の中、舌に口内炎が出来ます。その他、手と足に米粒のような白い水ぶくれが
いっぱいできます。押すと痛みを伴います。
舌に出来る口内炎は複数出来ることが多く5ミリを超えるような大きな口内炎が
出来ることもあります。
わたしの経験では、舌先だけで3-4つ大型の口内炎が出来て、子供ながらに非常に
つらかった思い出があります。強烈に覚えています。
感染するほとんどが『子供』であることも特徴です。
逆に大人になってから手足口病に感染すると症状が重く、苦しい思いをします。
子供がかかった後に、大人が手足口病に感染するケースがあり得ます。
初期症状はかぜに近いですが、感染後数日たつと徐々に手・足・口に小さい米粒
のような水ぶくれが出てきます。
(その他も画像・写真もいろいろあります。コチラを参照。)
夏かぜの1つで、5~8月に流行し、7月下旬頃にピークを迎えることが多いです。
なんだか植物みたいですね。わたしの大好きなラベンダーのよう。。
ヘルパンギーナと似ていて間違えることがありますが、
手足口病はヘルパンギーナと比べて熱が出ることがあまりありません。
(皆無ではない。)
また、原因となるウィルスが1つではないため、ウィルスにより症状が変わる
可能性があるため、手足口病と言っても同じ症状になるとは限りません。
人により、年により変わるということです。
1度かかると、そのウィルスに対しての免疫は出来るのですが、他のウィルス
が原因で再度手足口病にかかることがありえます。
痛み
わたしがかかった症状の体験談から言いますと、そこそこ痛いです。
耐えられないほどではないですが、平静でいるのはつらいです。
わたしの場合は口の中の口内炎が大きく何個も育ち、痛みで食事をするのが
とてもつらかったです。
手と足の痛みは、ビリビリする痛みで、足の裏にひどい水ぶくれができると
歩くことに差し障りがあるほどです。
症状により(人により)痛みのレベル感は変わります。
水ぶくれとなっている手足口病の患部を押したらちょっとピリッと痛いな、
というレベルですむこともありますし、
足が痛くて歩けない、手が痛くて物が持てない、喉が痛すぎて何も食べられない、
という悲惨なレベルまで報告があります。
感染・潜伏期間
感染力が強く、年によってはブーム(流行)となり、ニュースでも問題として
注意喚起がされるほどです。
インフルエンザやノロウィルスのような扱いですね。
潜伏期間は3~5日ほど。
感染経路としては、
のどからの飛沫、排泄物からの糞口感染などをします。
幼稚園・保育園や学校では唾液・つば・鼻水の感染が多そうですね。
ウィルスが残る期間については、
手足口病にかかってから
- 唾液・つば・鼻水のウィルスは2週間程度
- 排泄物からは1か月程度
ウィルスが残りますので、
そこからの感染がありえます。
会社へ仕事に行ったり、幼稚園・保育園に登園出来るようになるのは、
唾液感染のリスクがなくなってから
が良いでしょう。
周りの友人に迷惑をかけてしまいますので。
手足口病の治し方
ヘルパンギーナ同様に、手足口病には特効薬(抗ウイルス剤)がないです。
そのため、安静にして耐えて自然治癒、というのが基本です。。。
口内炎が治癒すれば2日程度で体の感覚も元に戻ります。
体が回復するにつれて口内炎の痛みや大きさが取れていく、というのが
わたしの経験です。
医者からは風邪治すみたいな感じでゆっくり休んでよ、風邪がなおれば
口内炎も治るからさ、と子供の頃に言われたことを覚えています。
水分補給もこまめに行い、特に熱が出ているときには
脱水症状にならないようにしましょう。
「手足口病になったら、耐えるしかないのですか?」
と思われた方がいそうですね。
口内炎の効果的な対象方法も少しあるので紹介します。
口の中の口内炎をよくするのに、イソジンうがい薬を使ってうがいをすると
楽になった、治りが早い、という報告が多くあります。
リステリン等を用いても同じでしょう。
これは体験談として多く上がっている情報になります。
手足口病のウィルスをイソジンが殺菌して回復を助けているのか、
など、理論的にどのように手足口病に効いているのかはわかりません。
(アフタ性の口内炎には、うがい薬や洗口液が効果的です。>>>詳細)
ただ、口腔内を清潔にする、保湿するというのは口の中の治療の鉄板みたいな
ところがありますので、そういう意味で、うがい薬を用いたうがいをすることは
少なくとも効果ありですね。
なお、イソジンでうがいをした場合は、イソジンが口の中で長く残らないように
水でうがいをすることをお勧めします。
イソジンは酸が強いので、口の中で残ってしまうと、良い菌まで殺したりと、
必ずしも良い効果ばかりではないので。苦いですし。
リステリンも同様のことが言えますね。
かゆみ
手足口病ではかゆみが伴うこともあります。
ムヒなどの市販のかゆみ止め塗り薬もありますが、冷やすのが一番
効果的ではないかと思います。
義父が皮膚科なので、かゆいときの対処方法は冷やすのが良いと教わり
実感としてそう思っています。
冷やすものは家にある冷たいものなら何でもよいと思いますが、
わたしはケーキを買った時につけてくれる保冷剤を冷凍庫内に数個常備
していて、かゆいときや暑い時に使っています。
手足首病のかゆみを抑えるたえに患部に当てて使った後は、
その保冷材は捨てた方がいいでしょうね。。
合併症
手足口病にかかった際に、一時的に手足の爪がはがれてしまうという
症状もあるのですが、自然に治るので心配しなくても良さそうです。
自分にそれが発症したら、
さすがに心配なので医師に相談すると思いますが。。
また、エンテロウィルス71には合併症を引き起こすリスクがあります。
それにより髄膜炎や脳炎などの可能性があります。注意すべきこととして、
高熱が数日たっても下がらない、なかなか回復しない、
頭痛や嘔吐などの手足口病における一般的な症状とは違う症状が出ている、
という場合はすぐに医師に相談しましょう。
治るまでの期間
発症した後は1週間から10日ほどかけて徐々に治っていきます。
予防
手足口病のための予防接種は残念ながらありません。
前述のとおり、1度かかると、再度手足口病にかかることがあります。
家族や身近な人に感染者が出た場合は、マスクや手洗い、うがいをまめに
しっかりやりましょう。
感染者のタオルを使ってしまうことでも感染が起きるので注意です。
ノロやロタを同じで排泄物処理、おむつ処理が多いと思いますが、その際の
感染は気をつけましょう。
まぁ経験的に、気を付けようがないというか、どんなにケアしても、
あっさり移っちゃうんですよね。。。
手足口病のぶつぶつの症状が、1年間(11か月)治りません。治療法を知りたいです。
その粒をハサミで切りましょう
二日ほど痛いですが治ります