まず最初に理解しておくべきことは、
唾液が臭いということが、口臭も臭い、とは100%繋がらないということです。
口臭の臭いを防ぐよりも唾液の臭いを防ぐのは難しいように感じています。唾液にはタンパク質、微生物、細菌、食べカスなどいろんなものが含まれています。その水分が蒸発してしまうと、どうしても臭いは残るからです。
唾液が臭う原因
簡単に書くと口や唾液に含まれる細菌・酵素が臭いを引き起こしています。
この細菌・酵素の唾液内の密度が高くなると、唾液が着いて蒸発した時の臭いが強くなります。
※ 便宜上、表現を簡易にしてあります。
細菌・酵素の密度が薄い唾液をサラサラな唾液と表現すると、どういう時にサラサラじゃなくなるの?
唾液分泌量の減少による臭い
■ ストレスや緊張が生じると、唾液の分泌量が減ってしまう。
■ 加齢・薬の副作用・シェーングレン症候群・放射線治療の影響で唾液の分泌量が減ってしまう。
口腔内が乾燥することにより唾液中の原因菌が濃縮され臭う
口の中が乾燥してしまう原因は、上に書いたような唾液の減少に加えて、口呼吸があります。
口呼吸になってしまう原因はいくつかあり、鼻づまりなどで起きやすいです。そのため、鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・花粉症などの副次的な作用で関係してきます。
口の中の乾燥を防ぎ、唾液量を減らさないようにする方法
- 水分をこまめにとる
- カフェインは利尿作用で水分が失われるのでNG
- よく噛んで食べること
- 一口30回が理想とされています
- 一度の食事日本人平均600回
- 弥生時代は4000回
- 第二次世界大戦前は1400回と言われています
- キシリトール(甘味料あたり50%以上含有)の入ったガム
蓄膿・鼻づまりが原因で唾液が臭う
鼻づまりによる口呼吸の話は上で書きましたが、加えて、鼻汁も蓄膿によりでちゃいますよね。
鼻汁が喉や鼻に溜まってしまうことで、それが細菌が繁殖する要因になることもあります。これにより唾液や口の臭いに繋がってしまいますので、蓄膿症の方はまず最初に耳鼻咽喉科で治療しましょう。
唾液の臭いと口臭・口内炎との関係性
結局は口の中の清潔(細菌の増殖を防ぐ)、口の中の保湿(乾燥を防ぐ)ことが基本となりますので、これは口臭と口内炎予防に完全につながります。
裏を返すと、唾液の臭いで悩んでいる方で、これらが原因になってる場合は、口臭が強かったり、口内炎が出来やすい可能性があるので注意してください。
口臭外来
口臭の外来って歯医者さんでも特殊な設備がある歯科医でしか診察できないと思いますが、東京限定で口臭をかなり専門で見ている場所があるみたいなので紹介します。
さすがに治療そのものはお金がかかるみたいですが、最初の測定など相談しやすいようになってるようです。
期間限定でプレゼント(口臭治療に使うスプレーなるもの)がついてくるみたいです。
上のリンクから飛べますのでお悩みの方で、東京近郊に在住の方はチェックしてみてください。
なかなか専門的な装置で診断してくれる場所は少ないと思いますし、看板は歯科医なので入りやすそうです。