唾液がどう口内炎と関係しているのかについて、今日は書きたいと思います。
唾液、そして人間の体って偉大だなぁということがわかると思います。
噛むことの大事さ
「よく噛んで食べましょう」というのは大人・子供に係らずよく言われることです。
最近このフレーズを聞くのはダイエット関係が多いのですが、よく噛むことで満腹中枢を満足させる効果を狙ったものです。
しかし、よく噛むことは唾液の分泌を促し、内臓の消化活動を助ける役目もしているのです。
ごはんをよく噛んでいると、だんだん甘くなってきますよね。
これは唾液の中に含まれるアミラーゼうという消化液がごはんのでんぷんを麦芽糖へ口の中で分解させているからなのです。
口のなかで食物を分解しておくと、消化器系の内臓の負担が減ります。
早食いや大食いのクセがある人は、口内でやっておくべき消化のプロセスを省略して一気に食物を内臓に送っているので、次第に胃腸が弱ってきます。
体に負担を強いてることになりますね。
胃腸が弱ると口内炎ができやすい状態に
胃腸が弱ってくると口内炎が出来やすくなります。
口内炎が出来ると痛くて食事も困難になるものですが、それは、弱った胃腸を休ませるために、「しばらく食べ物を送らないでください」という胃腸からのサインともいえるわけです。
まず、口内炎を発生させないためには、唾液という消化液を十分使って胃腸の負担を減らすように心がけることが大切です。
唾液の効果
また、唾液には口腔粘膜の保護や殺菌・抗菌という作用もあります。殺菌まであるなんて意外に思われるかもしれませんね。
加齢とともにドライマウスという症状がでてきますが、唾液の分泌が少なくなってきます。
つまり、唾液が減ってしまうので口内の保護や殺菌・抗菌という自然治癒力が低下してきてしまうのです。
すると、それまでは放っておいても時間が経てば治っていた口内炎がいつまでたっても治らない、または治りにくいということになってきてしまうのです。
ドライマウス対策
生活習慣によってもドライマウスは発生するため、早い段階から気を付けたいものです。
唾液量を増やすには、顎の下をマッサージしたり、舌で歯の表をなぞる運動をしたりすると効果があります。
また、深い呼吸が行えるようになると自然と口の中が潤うようになります。
もともと人間に備わっているハイスペックの機能。
消化剤として、また保護剤、殺菌・抗菌剤として長持ちさせたいですね。