子供の口の中にできる口内炎で鵞口瘡(がこうそう)というものがあります。
発生頻度はレアなので知らないで子供・育児を終えることが多いと思いますが、実はこれ、カンジダ性口内炎のことです。
原因・治療方法などはカンジダ性口内炎と同じですので、くわしくはそちらを参照してください。
⇨ ⇨ ⇨ カンジダ性口内炎の症状と原因 治し方 薬【画像・写真】
抗真菌剤(塗り薬、シロップ)で治療することが可能ですが、3日程度で治ってしまうので自然治癒に任せることが多いですが、痛がっていたり、量が多い場合は心配ですので医師の診察のもと、抗真菌剤を処方してもらいましょう。
予防方法としては、母親からの感染もありえますが、よく聞くのは、哺乳瓶やおもちゃからの感染です。鵞口瘡(がこうそう)に限らず、哺乳瓶の消毒はいろんな思いがけない病気から守ることになるので、面倒がらずにやっておいたほうがいいですね。
もちろん母親も風呂・シャワーに入って清潔にしておくにこしたことはありません。
このように母親や器具からの感染に加えて、免疫力が低下していたり、抗生物質の影響で発症することも原因としてあるようです。これら原因は、幼児だけでなく成人した大人にも適用できる話です。
復習しますと、カンジダアルビカンスというカビ(真菌)が口の中で作用して、口の中にカンジダ特有の白い出来物・斑点のようなものができます。ウィルスではなく、人の口の中に常にいる菌で、体調が弱っているときなどに、ふと、発症してしまう病気です。
発生頻度がレアと冒頭で書いたのは、そのためで、めったに発症しませんし、基本的には子供の発生例がほとんどです。
よくある勘違い ― ミルク・母乳のカスと鵞口瘡(がこうそう)を見分けられない
カンジダの白苔は、ミルクや母乳を吐いた時のカスに似ているため、気づかないことすらあります。多くの場合においては、それほど痛みを発しないのもその一因だと言えます。
注意したいのは、カスだと思って取り除こうとすることです。無理やり取ってしまうと、そこから血が出てしまい痛みを伴い、授乳にも影響しますので注意です。
よくある勘違い ― 口内炎だと思う
口内炎であることに違いはないのかもしれませんが、よくあるアフタ性の痛みを伴う口内炎とは違います。口の中を噛んでしまった傷がアフタ性口内炎に発展してしまうことがありますので、それかなぁと思ってしまうことがありそうです。
口内炎に効果的な薬はないのでアフタ性用の薬を使っても大事には至らないと思いますが、鵞口瘡(がこうそう)の可能性も頭に入れておくといざというときに落ち着いて対処できると思います。